野球は1870年代にアメリカから日本に伝わりました。
アメリカ留学から帰国した平岡熈が日本初の本格的野球チーム「新橋アスレチック倶楽部」を結成し、中馬庚がベースボールを「野球」と訳したのがはじまりです。
その後、アメリカのチームとの試合に勝ったことで野球人気が高まり、海外チームとの試合が活発に行われました。
明治時代末には、早稲田の渡米遠征や外国チームの来日など海外との交流により、日本野球は大きく進歩しました。
1915年になると、夏の甲子園大会が初めて開催されました。
そして大正時代の末期から昭和の初期にかけて、現在の高校野球に相当する中学野球や、大学野球の人気が高まり、本格的な野球場がいくつも建設されました。
1936年2月5日に、プロ野球球団として活動していた東京巨人軍(現在の読売ジャイアンツ)と大阪タイガース(現在の阪神タイガース)に名古屋軍(現在の中日ドラゴンズ)、東京セネタース、阪急軍(現在のオリックス・バファローズ)大東京軍、名古屋金鯱軍の7球団で日本職業野球連盟が設立されました。
この日は「プロ野球の日」と呼ばれています。
日本職業野球連盟の設立後、初めて行なわれた東京巨人軍対名古屋金鯱軍の試合が1936年2月9日に名古屋の鳴海球場で開催されました。
この試合は名古屋金鯱軍が10対3で勝利し、現在まで脈々と続くプロ野球の歴史の、第一歩を刻んでいます。
1939年になると日本職業野球連盟が日本野球連盟に改称、1944年にさらに日本野球連盟が日本野球報国会に改称しました。
ですが第二次世界大戦の影響で同年中に活動休止しました。
多くのプロ野球選手も第二次世界大戦に動員され、戦死者も多数出ました。
戦後である1945年11月6日に、日本野球連盟の復活宣言が行われました。
そして、1949年になると日本野球連盟がセントラル・リーグとパシフィック・リーグに分裂し、現在のようなプロ野球の形になっていきました。