星条旗は、フィラデルフィアで行なわれた第2回大陸会議の海事委員会で国旗として制定されました。
それまでのアメリカの国旗は、イギリスの国旗「ユニオン・ジャック」を一部に含む「グランド・ユニオン」と呼ばれるデザインでした。
星条旗の白は純真さと潔白、赤は大胆さと勇気、青は警戒と忍耐と正義を表しています。
赤白交互の13本のストライプは、独立当初の13州を表し、青色の地にある白色の星はアメリカ合衆国の50州を表しています。
初代大統領ワシントンは、「星は天を、赤は母国なるイギリスを、赤地を横切る白いストライプは母国イギリスからの独立を表す」と言っています。
1777年は13の星でしたが、その後、州が連邦に加入するごとに星が追加され、1960年には50になりました。
当初、星の位置は定められていなかったため、星が丸く配置されたものや、縦横に並んでいるものなど、様々なデザインのものがありました。
星の位置が制定されたのは、1912年(48の星)になってからです。
49の星の配置は1959年に、50の星の配置は1960年に定められました。
星が追加されるのは、州が連邦に加入した最初の独立記念日(7月4日)です。
国旗のデザイン比率は、1959年のアイゼンハワー大統領の大統領令によって縦横比が1:1.9と定められました。
それまで、様々な比率の国旗が使われており、現在でも、ビジネスの場や一般家庭では縦横比が2:3や3:5の国旗がよく見られます。
誰が国旗をデザインしたかは、わかっていません。
多くの学者は、ニュージャージー州の代表としてアメリカ独立宣言に署名したフランシス・ホプキンソンだと考えています。
アメリカは6月14日を国旗制定記念日として「フラッグデー」と呼んでいます。
ちなみにアメリカの国名の由来もご紹介します。
アメリカが新大陸であることを最初に提唱した、イタリアの探検家アメリゴ・ベスプッチの名前にちなんで、アメリカと命名されました。